北山十八間戸(きたやまじゅうはちけんこ/きたやまじゅうはちけんと/きたやまじゅうはっけんこ)は鎌倉時代に奈良につくられたハンセン病などの重病者を保護・救済した福祉施設。1921年3月3日、国の史跡に指定された。

所在地

  • 奈良県奈良市川上町454

概要

寛元元年(1243年)、西大寺の忍性によってつくられたとされる。当初は般若寺の北東にあったが、永禄10年(1567年)に戦災(東大寺大仏殿の戦い)を受けて焼け、寛文年間(1661年から1672年)に現在地に移った。元禄6年(1693年)に修築された。全長約38メートル・幅約4メートルの東西に長い棟割長屋で、内部は18室に区切られ、さらに東西に仏間がある。

第二次世界大戦後の一時期、大阪空襲の被災者や大陸からの引き揚げ者が住んだこともある。

関連項目

  • 施薬院
  • 奈良きたまち
  • 浄福寺 (奈良市) - 北に隣接。

脚注


国の史跡北山十八間戸の写真素材 [153279748] イメージマート

北山十八間戸 日々是好日写真日記

北山十八間戸

北山十八間戸 日本伝承大鑑

「忍性」―この世に現われた「医王如来」と崇められた僧侶― Part 2