一峯斎 馬円(いっぽうさい ばえん、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。

来歴

葛飾北斎の門人。姓は大岡、俗称は由平、のちに藤二。はじめ馬達と号したが馬円と改め、また一峯斎とも号した。もとは江戸の人で後に大坂に移り住み、公儀絵図引の大岡喜藤治の養子となり、亀山町後藤家屋敷に住む。作画期は寛政から文化の頃にかけてで、主に読本の挿絵を多く描く。他に地図も残す。『浮世絵師伝』は没年について文化7年(1810年)またはその翌年の文化8年の頃としている。

作品

  • 『絵本更科草紙』 ※読本、栗杖亭鬼卵作。文化8年(1811年) - 文政4年(1821年)刊行
  • 『鑓権左累襂』 ※読本、五実軒奈々美津ほか作。文化13年(1816年)刊行

参考文献

  • 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり[1]。
  • 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※126頁

1 yen Shōwa Japon Numista

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