アジュメール(ヒンディー語:अजमेर, ウルドゥー語:اجمیر, 英語:Ajmer)は、インドのラージャスターン州、アジュメール県に属する都市。人口約50万人(2001年)。アジメールアジミール(Ajmir)とも呼ばれる。

中世のスーフィー聖者フワージャ・ムイーヌッディーン・チシュティーを祀るダルガー(درگاہ:イスラーム聖者廟)の門前町として有名である。参拝客はムスリムに限らず、ヒンドゥーなど多くの人々が聖者の霊験にあずかろうとここに足を運ぶ。また、町にはアクバル大帝の離宮も存在する。

歴史

1193年、ゴール朝のムハンマド・ゴーリーに征服される。

1365年、アジュメールはラージプートのメーワール王国領となる。

1509年、メーワール王国とマールワール王国との間でアジュメールをめぐり紛争が発生する。

1553年、スール朝の武将ヘームーが占領し、その死後、1559年にムガル帝国のアクバルが占領。帝国領ラージャスターンの中心地となり、ラージープート諸国支配の中心地となった。また、アクバルはこの地に赴く際、ファテープル・シークリーで聖者サリーム・チシュティーと面会し、男子を授かることを予言されたことは有名である。

18世紀前半、ムガル帝国とラージプートとの間で争奪が繰り返されたのち、マラーター勢力の支配に置かれる。

1818年、アジュメールはシンディア家からイギリスに5万ルピーで売却され、イギリスはここを中心にラージプート諸藩王国を支配した。

地理

ジャイプルの西、ジョードプルの東に位置する。ニューデリーからムンバイへ続くNH8号線が通っている。

人口

気候

交通

  • 鉄道
アジュメール駅

脚注

参考文献

  • 「アジュメール」『南アジアを知る事典』応地利明、2002年
  • 『イスラームの歴史2 拡大する帝国』共同通信社、2005年。 

外部リンク

  • アジュメール・ダルガー公式サイト


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