第29回読売新聞社杯全日本選抜競輪は、2014年2月9日から12日まで、高松競輪場(香川県高松市)で行われた競輪のGI競走である。
中止・順延
大雪によるバンク凍結の影響により、2月8日(土)に開催予定だった初日の全競走が中止、翌9日に順延となった。なお、初日は2番車と3番車を全レース入れ替えて行われた。これにより、一番売上が伸びる最終日が12日(水)の平日となった(11日は建国記念の日で祝日だった)。
全日本選抜競輪の中止順延は、今回が初めて。ビッグレースの中止順延は、台風による前年2013年「第56回オールスター競輪」最終日以来。降雪によるビッグレースの中止順延は、1980年3月22日「第23回日本選手権」(GI・前橋)3日目、1986年3月23日「第39回日本選手権」(GI・平塚)3日目、2001年1月27日「第13回共同通信社杯」(GII・取手)3日目以来の、4度目。
決勝戦
競走成績
- 2月12日(水)
- 誘導員…池田憲昭(香川)
配当金額
レース概略
脇本が、赤板過ぎから踏み上げて打鐘2コーナー過ぎから主導権。新田がイン粘りし、2センターで番手を奪取。一旦浮いた松岡を村上が3番手に迎え入れ、最終ホームでは一本棒に。
番手から出ていた新田と平原が4コーナーで絡み、平原、神山、浅井の3車が落車。村上が空いたインを強襲し、4年ぶりのGI制覇を果たした。
2位入線の新田は、平原を押し上げたことで失格となった。それにより、落車を避けた松岡が2着に、齋藤が3着に繰り上がった。
実況アナウンサー
高松競輪場では実況アナウンサーが固定されていないこともあり、今回のGIでは四国各地の競輪場の実況アナウンサーが交代で実況を行った。
- 初日…楠瀬淳二(高知競輪場)
- 2日目…茂村華奈(当時小松島競輪場)
- 3日目…楠瀬淳二(高知競輪場)
- 4日目(最終日)…田中克典(松山競輪場)
その他の特記事項
- 高松でのGI開催は、坂本勉が優勝した1991年9月の第34回オールスター競輪以来23年ぶり。
- 順延に関わらず放送日の変更はなかったため、2月11日(火・祝)のテレビ中継「ブラマヨ自転車部!! 金超人&金美人☆ナマSP」《日本テレビ系列全国ネット》は、決勝戦ではなく準決勝の最終12レースを扱うこととなった。その関係で、翌日行われた決勝戦はSPEEDチャンネルのみの放送になった。
- 総売上金額の目標(桜又浩・場長)は100億円で、結果は98億8664万4800円だった。前述のように、初日の順延により、最終日が平日になった影響もあると思われる。
競走データ
- 今大会も近年の流れで大ギヤの選手が多く、4.00未満のギヤでレースに臨んだのは、補充出場選手も含めて、決勝に進んだ脇本雄太(4日間通してギヤ倍数3.92)のみだった。
- 決勝で落車(6着入線)した神山雄一郎は、前回大会の決勝でも5番車で落車しており、2年連続で決勝戦の5番車で落車という結果になった。
脚注
注釈
出典
一次資料または記事主題の関係者による情報源
外部リンク
- 高松競輪場 特設サイト
- イー新聞特設サイト
- KEIRIN Express 検車場LIVEレポート - 日刊プロスポーツ新聞社




