鴨部市場前信号所(かもべいちばまえしんごうじょ、かもべしじょうまえしんごうじょ)は、高知県高知市鴨部高町にあるとさでん交通伊野線の信号場である。対外的には「鴨部市場前行違い場所」の呼称が用いられる。
歴史
1954年(昭和29年)、伊野線の鴨部市場前停留場(かもべいちばまえていりゅうじょう)という停留場として開業した。伊野線の単線区間内に新設された列車交換のための停留場で、客扱いも行っていた。
その後、1972年(昭和47年)に客扱いを終了、列車交換だけを行うようになった。なお、届出上は現在も「鴨部市場前停留場」のままである。
年表
- 1954年(昭和29年)2月8日:土佐電気鉄道の鴨部市場前停留場として開業。
- 1972年(昭和47年)10月6日:客扱いを停止し、信号場となる。
- 2014年(平成26年)10月1日:土佐電気鉄道が高知県交通・土佐電ドリームサービスと経営統合し、とさでん交通が発足。
信号場構造
伊野線の併用軌道区間にあり、道路上に設備が設けられる。単線の鏡川橋 - 伊野間にあって場内は複線で、列車交換が可能。伊野方面行きの下り線は直線で、はりまや橋方面行きの上り線が北へ張り出すように分岐する。列車は交換の有無に関わらず左側線を走行する。
旅客を扱っていた時もホームは設置されていなかった。付近には「停留所ではありません」と記された注意書きが掲出されている。
信号場周辺
隣の鴨部停留場はすぐ近くにある。高知県道274号梅ノ辻朝倉線上を通り、道幅は非常に狭い。
- 高知県道274号梅ノ辻朝倉線
- 高知銀行朝倉支店
隣の施設
- とさでん交通
- 伊野線
- 鴨部停留場 - 鴨部市場前信号所 - 曙町東町停留場
脚注
参考文献
- 土佐電鉄の電車とまちを愛する会『土佐電鉄が走る街 今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2006年。ISBN 4-533-06411-6。
関連項目
- 日本の信号場一覧
- 廃駅




